十干(じっかん)とは、古代中国に起源をもつ時間・方位・万物の循環を表す基本体系であり、東洋占術(四柱推命・九星気学・暦法など)の根幹をなす重要な概念です。
「干」とは“幹(みき)”を意味し、物事の中心的な働きや本質を示します。
■ 十干の構成(10種類)
十干は次の10種から成ります。
五行 陽(兄)陰(弟) 読み
木 甲 乙 こう・おつ
火 丙 丁 へい・おつ
土 戊 己 ぼ・き
金 庚 辛 こう・しん
水 壬 癸 じん・き
■ 五行との関係
十干は「木・火・土・金・水」の五行を、
さらに 陰と陽に分けたもの です。
陽(兄)=外向的・能動的・拡張的
陰(弟)=内向的・受容的・安定的
つまり、五行の働きをより細かく分類した体系といえます。
■ 自然界にたとえると
各干には象徴的な自然の姿があります。
甲:大樹(まっすぐ伸びる木)
乙:草花・つる植物
丙:太陽
丁:灯火・ろうそく
戊:山・大地 己:田畑・柔らかい土
庚:鉱石・刀
辛:宝石・精製金属
壬:大河・海
癸:雨・露
■ 用途(何に使うか)
十干は主に以下に用いられます。
① 暦
干支(かんし)の「干」の部分
例:甲子・丙寅など
② 四柱推命
生年月日時の本質・性質・運勢を判断
③ 方位・気の流れ
時の質・エネルギーの種類を表す
■ 十干の本質
十干は単なる記号ではなく、
👉 「気の性質そのもの」
👉 「万物の成長・変化のプロセス」
を表しています。
植物の一生に例えるなら:
発芽(甲)
成長(乙)
開花(丙)
成熟(丁)
実り(土)
収穫(金)
貯蔵(水)
という循環の法則です。
■ まとめ
十干とは、
宇宙のエネルギーを10種類の性質に分けて表したもの
であり、東洋占術においては
「人の本質・運命・時の質」を読み解く最重要基盤です。
